前回は当社の磁気センサーを使ったエンコーダーについてご紹介しました。
今回は磁気センサーを角度センサーとして使った場合をご紹介します。
磁気式角度センサーの動作原理
基本の動作原理はエンコーダータイプと同じで、磁界の変化を電気抵抗に変換します。それを電圧に変換してアナログ出力します。
磁気式角度センサーの出力
当社の磁気式角度センサーはパッケージの中に4つのMRセンサー素子を配置しており、その4つのセンサー素子は90deg位相差の2相信号を出力します。これが+sin, -sin, +cos, -cos の4信号になります。
上記センサーから出力される+sin, -sin, +cos, -cos の4信号を、お客様のセット側で必要に応じて増幅頂きます。sin/cos演算により信号は磁場角度のみに依存し磁場強度には影響を受けません。arctan(sin/cos)計算を行って絶対角度を算出頂けます。
当社の磁気式角度センサーの特長
柔軟なレイアウトが可能
当社の磁気式角度センサーはエンコーダータイプ同様、センサーのレイアウトの柔軟性も高く設計の自由度も上がります。そのため複数個配置するのも容易で、万一ひとつのセンサーが機能しなくなった場合でも他が機能するため、より高い信頼性を確保できます。
高効率・高精度制御が可能
角度センサーの場合、ホールセンサー(エンコーダー)では通常3つのセンサーが必要ですが、当社磁気センサーでは一つのセンサーでリニアな回転角度を検知でき、モーターの高効率、高精度な制御を実現できます。
これまで3回にわたって、当社の磁気センサーを磁気スイッチ、エンコーダー、角度センサーの用途に分けてご紹介してきました。
当社は磁気センサー以外にも各種センサーを取り揃えています。