磁気センサーとは磁気の状態を検知して電気信号に変えるものです。
磁気センサーには色々なものがありますが、代表的なものにホールセンサーとMRセンサーがあります。
文字通り、ホール効果を使ったものがホールセンサー、磁気抵抗(MR)効果を使ったものがMRセンサーです。
ホール効果とはホール素子に磁界がかかるとホール電圧が発生することで、磁気抵抗効果とはMR素子に磁界がかかると素子の電気抵抗が変化することを言います。
当社の磁気センサーはMRセンサーです。
ホール素子、MR素子の特性を使って磁気の変化を電気信号に変えたものが、それぞれの磁気センサーです。
ホールセンサーとMRセンサーの違い
ホールセンサーは垂直磁場の強さを検知するのに対し、MRセンサーは水平磁場の角度を検知しています。
したがってMRセンサーの方が検知範囲が広い場合が一般的で、レイアウト誤差も吸収できます。
また出力値も当社のMRセンサーはホールセンサーの10倍以上であるためS/N比が優れています。
当社の磁気スイッチの構造
上記MRセンサーの特性を活かして、磁石と組み合わせたスイッチが磁気スイッチです。
当社の磁気スイッチの特長
上記検知範囲やS/N比以外にも当社の磁気スイッチはホールセンサーと比べて、感度バラツキも小さく、温度変化に対しても安定しています。
当社の磁気スイッチのバラエティ
当社の磁気スイッチには、実装方法(サイズ)、駆動電圧や出力の種類によって各種バラエティを持っています。
製品番号 | 外観 | サイズ | 駆動電圧 | 動作磁界 | 出力 |
---|---|---|---|---|---|
HGDESM013A | 1.3×0.9×0.525 | Typ. 1.8V (1.6 min. to 3.6V max.) |
1.3mT | 単極1出力 | |
HGDEPM013A | 双極1出力 | ||||
HGDEDM013A | 双極2出力 | ||||
HGDESM023A | 2.0mT | 双極1出力 | |||
HGDESM033A | 3.0mT | 双極2出力 | |||
HGDEST021B | 2.9×2.8×1.1 | 2.0mT | 単極1出力 | ||
HGDEPT021B | 双極1出力 | ||||
HGDFST021B | Typ. 5V (4.5 min. to 5.5V max.) |
単極1出力 | |||
HGDFPT021B | 双極1出力 |
単極1出力
双極1出力
双極2出力
今回はMRセンサーをスイッチとして使った場合をご紹介しましたが、次回は更に応用した使い方についてご紹介します。